動物保険について

動物保険についてお話してみます。

 

このテーマについては何度お話していますが、加入率は、まだまだ高いとは言えません。

僕の思う加入率の理想は100%なので、なかなか難しそうですが。。。

 

 

「保険というのは、当たって嬉しくない宝くじ」という記事を昔、読んだことがあります。病気になった時の健康保険、車の事故での任意保険。。。

 

保険を使う状況は嫌な状況ですが、保険に入っていなければもっと嫌な状況になってしまいます。

 

保険がなければ、病気なのにちゃんとした治療を受けられない、交通事故の多額の損害賠償に困ってしまいます。

ですから、皆さん、健康保険に加入していらっしゃるし、車の任意保険にも加入されていますよね?(当院長は修行時代、お金がなく国民健康保険を滞納しましたが・・・最終的に支払いましたよ。)

 

保険がなくても困らない人は一部のすごいお金持ちだけです。

 

動物の医療でも同じ事が言えます。

 

簡単な皮膚病やケガでは医療費の全額自己負担にも耐えられますが、難病やガン・手術での全額自己負担は大変です。動物だから使う薬や機械が安いということはありません。むしろ動物用医薬品の方が人用医薬品よりも値段が高いことも多いです。

 

 

報告では犬・猫の生涯医療費は犬で100万円、猫で60万円と言われています。これは2013年当時の事です。動物医療も日進月歩で進んでいますから、現在は、これよりも生涯医療費は上がっていると思われます。

 

 

 

私は真面目な飼い主さんなら「動物保険は損はしない」と思っています。

 

例えば歯周病。

ワンちゃんの3歳以上で60%以上、6歳で90%以上が歯周病です。全身麻酔下での歯科処置と術前検査、抗生剤・歯周病のお薬・一日の入院費や点滴費用を含めれば、軽度でも4万円以上かかります。全額自己負担では中々、負担が大きいですが保険に入っていれば3割~5割負担です。かなり負担は減少します。

猫の歯周病も3歳以上で80%です。

他にも、

関節炎なら犬の5歳以上で95%、猫の10歳以上で90%の有病率

心臓病は犬の10歳以上で30%、猫は17%(猫の場合は年齢に限らず)

ガンは犬と猫全体で25%

腎臓病は猫の10歳以上で30%の有病率です。

 

どうでしょうか?お家のワンちゃんや猫ちゃんが病気にならないと思えるでしょうか。獣医師として患者さんを診ている僕は、そうは思えません。そして獣医師である私自身も年をとれば、何かの持病を持ったりするでしょう。病気にならず高齢まで生きてピンピンコロリが一番ですけどね。

 

 

 

おどかしてしまったかも知れませんが、動物保険に加入して欲しいというのは私の願いなのです。

 

動物病院の獣医師として「お金がないから治療できない」と悲しそうな飼い主さんを何度も見てきました。飼い主さんは、さぞツラい思いだったことでしょう。そしてそれを見ている獣医師達もまた、ツラいのです。

 

ワンちゃんや猫ちゃん、ウサギちゃん達を家族の一員にした時に、皆さんはきっと嬉しかった筈です。それなのに治療費の問題だけで治療を諦め、悲しい気持ちになってしまうのを見過ごせません。

 

是非、動物保険に加入してください。今は色々な動物保険があります。ご自身によく合った動物保険を選んでください。 

一般的に窓口で保険清算できる動物保険は、自分で手続きするネット保険より、掛け金が高い傾向があります。

 

 

ここまで読んでくださった方の中には、既に動物保険に加入できない老齢であったり、既に持病を持っている患者さんもいると思います。

全額自己負担のなかでも、頑張って治療を続けている人も沢山います。動物への愛情の高さに、本当に感心しています。

 

私達スタッフも、皆さんのそれぞれの思いに応えられるように、日々全力で動物達の治療に取り組んでいきます。