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食欲の秋

こんにちは、本日ブログを担当させて頂く看護士の川津です。

酷暑も過ぎ去り少し肌寒く秋の気配を感じる日も多くなって参りました。

秋というと色々ありますが今回は食欲の秋と言う事で味覚等について書いて行きたいなと思います。

脊椎動物の舌には、味を感じる器官、味蕾(みらい)という器官があります。味蕾によって感知できるのが基本5味(甘味、旨味、酸味、苦味、塩味)。

味蕾の数は動物の生体や進化の過程によってそれぞれ違うといいます。そして、味蕾が多いほどさまざまな味を感知することが可能。

しかし、だからといって「味蕾の数=グルメ」という単純な話ではないと言う事です。

味覚とは食べ物の安全と危険を選り分ける、生命維持や危機管理のために体に備わった重要な働きのひとつ。動物は、甘味=炭水化物、塩味=ミネラル、酸味=腐敗、苦味=毒、旨味=タンパク質としてそれぞれの味を感知し、体内に取り入れる前に安全で栄養になる物なのかを吟味していると言われています。

 

ヒトの場合は、乳児の頃は舌だけではなく口の中や唇にも味蕾があり、その数は約10,000個と言われています。それが成人になる頃には半分の約5,000個になり、年齢を重ねるごとに味蕾の数は減っていく傾向にあるそうです。ご年配の方に塩辛いものや甘いもの、濃い味のものを好む人が多いのは、はっきりと分かりやすい味だからだそうです。

 

次は私たち人間に寄り添う身近な動物の味蕾の数を比較してみます。

肉食代表のネコ、雑食代表のイヌ、草食代表のウシを取り上げてみたいと思います。

 

 

ネコの場合

ざらざらした舌が特徴のネコは、愛らしい外見ではあるものの立派な肉食動物です。ネコの味蕾の数は約500個。ヒトと比べてもずいぶんと少ないですね。完全肉食の猫にとって“味よりも鮮度感知や栄養感知の能力が優先されてきた”と言われています。そのため“甘さ”は肉の甘さを感じる程度のわずかしか感じることができませんが、鮮度に直結する“すっぱさ”“苦味”は、非常に敏感に感知するといいます。

イヌの場合

嗅覚が鋭いことでも知られるイヌの味蕾の数は約1,700個です。

イヌの祖先であるオオカミはネコと同じように肉食。そのため味蕾の数はこれよりもっと少ないものだったと言います。

犬は、舌の先にある“甘味”に反応する味蕾が最も多く、だから甘いものやおやつが大好きです。とはいえこれは、少ない味覚感知機能の中でも甘さを感じる割合が多いというだけで、犬も猫も“味見(味覚)”は主に“匂い”で行っていることに変わりはないと言われています。

ウシの場合

最後は草食代表、ウシです。

ウシの味蕾の数はなんと約20,000~25,000個もあります。

ウサギやヤギなど他の草食ほ乳類も約15000~17000個と比較的多いのですが、その中でもウシはダントツで多いですね!

色や形状など見た目では違いの分かりにくい草の中から、栄養となるものと有害なものを的確に選り分けるために味蕾が発達したと考えられています。

最近は、ペットも飽食の時代なので食い付きの良い様々なフードや、ついつい私達の食べている物を与えてしまったりと、ペットの舌もなかなか肥えてきています。

ですが健康面を考えるなら、当然嗜好性だけで選びペットに舌つづみを打たせてばかりではいけません。人と同じで“舌の肥え”は、“体の肥え”につながり、引いては万病の元となってしまう事もあります。なので高い嗜好性を持ち尚且つ減量をサポートする低脂肪、高食物繊維設計のフード等をあげる様にして一緒に生活をしているワンちゃんやネコちゃん等の食生活の管理を一度見直してみる機会を設けるのもいいかも知れませんね。