
こんなに可愛らしい子猫ちゃんですが、尿道がどうにもこうにも詰まってしまっていて、おしっこが出ず、途方にくれました。普通は四苦八苦するとカテーテルが通って手術はしなくて済む事が多いのですが、この子は手術でなければ難しい状況でした。
このままでは排尿できず、死んでしまう...様々な手術法を検討しましたが、膀胱からのアプローチを選びました。なんとか詰まりをとってあげようと頑張りましたが、残念ながらそれも不可能でした...

しかし、無理とあきらめては、何も解決しないまま、死んでしまいます。
最後の手で膀胱から詰まっている部分の尿道をお腹に出して排尿できるようにしました。
これを尿道婁といいます。




尿道婁は術後も飼い主様の献身的なケアが必要なのですが、この子の飼い主様は非常に献身的にケアしてくださり、今はもう立派な成猫になって元気に過ごしています。