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歯科処置をお勧めする理由

猫の歯科処置

上の写真は猫ちゃんの歯科処置の時の写真です。

 

この猫ちゃんはヨダレがでて、食欲がないとの事で来院しました。

 

ヨダレの症状は気持ち悪い時か、口が痛い時です。身体検査で歯が悪いのはわかりました。上の奥歯が悪くなって歯の角度がズレていました。血液検査やレントゲン検査では他にヨダレが出るような原因はありませんでした。

 

何かの拍子に歯根(歯の根っこ)まで悪くなった奥歯がグラついて、歯の角度が変わり、かみ合わせが悪くなったのです。そして咬む度に痛いので口を閉じられなくなってしまいました。

 

次の日には手術で、この歯と隣接する他の悪くなっている歯も抜きました。

猫の歯科処置2

抜歯後

悪くなった歯を放っておいても良くなることはありません。

更に悪くなった歯のばい菌が隣の歯に移り、時間が経つほど加速度的に悪くなります。

歯が問題になる時期は殆んどがシニア期です。麻酔のリスクは増え、場合によっては心臓病や腎臓病を併発し、さらに麻酔のリスクは増えます。

また慢性の持病がある中で、歯が悪いと、食欲の低下に拍車をかけ、体重はどんどんと減り、瘦せていきます。

ですから、症状が出ていない時期にしっかりと歯科治療をして、高齢期に備える必要があります。

 

またどうしても抜かなければならない歯でも、抜いて欲しくない、という飼主様もいらっしゃいます。お気持ちはわかりますが、せっかく麻酔をかけて歯科処置をしても、悪い歯は直ぐに悪くなります。

人間並みに歯のケアが出来れば何とかなるかもしれませんが、、、実際には難しいものです。

 

抜かなければならないのは残念ですが、これからのワンちゃん、ネコちゃんが痛みを我慢しながらゴハンを食べるよりは、良い選択だと思います。

歯が無くなってもゴハンは食べられるので安心してください。但し、だからと言って、歯が全部無くなるくらい放っておいて良いというわけではありませんよ。ご自身だったら、、、イヤですよね?

 

 

ゴハンを食べる事と、ワンちゃん・ネコちゃんが痛みをを感じていることは別問題です。歯が痛くても、我慢できる限り、動物はゴハンを食べます。

 

是非、家の子の痛みの事を考えてみてあげて下さい。

 

下は他の子の写真です

歯石