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20歳(はたち)の歯科処置

20歳の猫

先日、歯科処置を行ったハタチの猫ちゃんです。実はその前に耳の治療を行っていて、耳は良くなったので、前から勧めていた健康診断の血液検査を受けてもらいました。

 

超高齢の猫ちゃんですから、腎臓病が始まっていてもおかしくありません。

血液検査結果は・・・・・・初期の慢性腎臓病でした。

 

しかし本人はハタチに見えないほど見た目がしっかりとしていました。

 

残念ながら、最近は歯ぎしりが多いとの事で歯を見てみると歯石が沈着し、痛そうな部分がいくつかありましたので、飼い主様に全身麻酔をかけての歯科処置をお勧めしました。

 

もちろん、超高齢ですので、リスクはあります。しかし本人の全身状態と血液検査から、まだまだ長生きしそうです。その間に、歯の痛みが問題になると考えました。麻酔がかけられない位、弱ってしまう前に・・・・と、しっかりしているうちに・・・・と飼主様にお話ししたところ、ご理解を頂き、歯科処置をする事になりました。

歯科処置後

抜かなければならない歯は一本だけでした。人間でも言われてますが、歯の健康と全身の健康は密接に関係しているかもしれませんね。

 

治療後はICU内で一泊点滴を受けてもらい、痛み止めも効いてくれて、翌日からゴハンを食べて、無事退院しました。

 

治療後、飼い主様も心配で面会に来られましたが、「ずっと家にいるのが当たり前の状態だったので、今回入院して、家にいないと寂しい」とおっしゃっておりました。

 

おうちに帰っても、ゴハンをしっかり食べて、「やってよかった、先生ありがとね」とお言葉を頂戴しました。獣医師として大変ありがたいお言葉です。

 

 

今回の話は、決して超高齢でも全身麻酔大丈夫だよ・・・という話ではありません。患者さんの状態によると思います。

 

大事なのは日頃からワンちゃん・ネコちゃんのケアをしっかり行って、手遅れを防ぐことです。