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今日の手術 スケーリング&抜歯

歯科処置

今日は、先日ワクチン接種にいらした子の歯科処置です。

 

11歳のワンちゃんです。ワクチン接種にいらした際に、身体検査で口腔内をチェックし、歯周病の説明をさせて頂きました。

 

歯石の沈着は中程度で歯肉の後退も認められましたので、今日、歯科処置となりました。

歯石を剥がしてみれば、歯の根っこまで見えている歯が左右合わせて四本ほど・・・

歯科処置2

上の青い矢印が抜いた歯です。「抜かなくても良いのでは・・・ゴハンが食べられなくなる」とのご意見を頂戴することもあるのですが、これらの歯は残しておいても、家庭で完全なホームデンタルケアが出来なければ、すぐに悪くなってしまいます。

グラグラの隙間の部分にすぐに食べ物のカスがたまり、ばい菌の温床になります。またワンちゃんネコちゃんは飲み込めるサイズのものは飲み込んで食べます。人のように20回嚙んでから食べる、ということはしません。前歯は食べ物がこぼれないように、犬歯は獲物を捕らえるため、奥歯は飲み込めるサイズに肉を切り裂くためにあるのです。ですから、肉の塊を食事として与えていない限り、通常のドライフードや缶詰のゴハンは美味しく食べられます。

 

むしろ、この歯を残して、せっかく麻酔までかけたのに、すぐに歯が痛くなってしまってはしょうがないのです。

 

この子は術後、すぐに麻酔から覚めましたが、今晩入院して点滴を受けます。麻酔から覚めたから手術が終わりではありません。麻酔による腎不全や肝障害のリスクを下げるために、術後も点滴を受けます。

手術後のワンちゃん

この子は手術前に術前検診と健康診断を兼ねて、レントゲン検査と血液検査を行っています。麻酔をかけても良いのか、という判断と共に、11歳という年で健康診断を行い、心臓、腎臓、肝臓その他に異常がないことを確認できたのです。

 

その意義は保護者である飼主様が決める事ですが、是非歯科処置を受けて頂く参考にして頂ければ・・・と思います。

 

最後に今回のきっかけは毎年の混合ワクチン接種でした。毎年のワクチン接種といえども、獣医さんにしっかりと身体検査をしてもらい、病気の早期発見早期治療に役立てましょう。健康診断の最重要項目は身体検査です。