歯周病について

実は3歳以上の犬の殆んどが歯肉炎~軽度の歯周病になり、6歳以上では中程度~重度の歯周病になっています。下の写真をごらんください。

歯周病 軽度
歯周病 中程度
歯周病 重度

おウチのわんちゃんはどの段階でしょうか?

 

ぜひ見比べてみてください。どの段階も治療が必要な状態です。そして放っておいても悪くなることはあれ、良くなることはありません。

 

ワンちゃんやネコちゃんの幸せは

・食べる事

・寝る事

・遊ぶこと

だと思います。重要な3要素の一つ、歯について前向きに取り組んでほしいと思います。

デンタルケア

ですから、上のような製品を使って歯ブラシをする必要があります。

下の写真のように行います。

犬の歯磨きのしかた
猫の歯磨きの仕方

コツはワンちゃんやネコちゃんに嫌がられないように、オヤツなどの大好物で釣る事です。但し、手のひらからあげると直ぐに食べ終わってしまうので、必ず親指と人差し指でつまんでオヤツを中々食べ終わらないようにすることです。ワンちゃんやネコちゃんは人間と違って虫歯が殆んどできませんからオヤツを上げながらでOKです。

 

慣れてくると歯磨きグッズを出す音を聞いて「オヤツちょーだい」と自分から来るようになります。

 

ここまで書くと「でも面倒くさいな」という声が聞こえてきます。

「歯磨きガム」はどうでしょうか?細かく言うと歯磨きガムで歯周ポケットを掃除することはできませんが、多少の効果はあると思います。

歯磨きガム

でもお勧めしません。院長が救急対応動物病院で働いていた時に、夜中にガムが喉に詰まったという子を二人見ましたが、二人とも来院時心肺停止の状態でした。同僚も1回以上そのような経験があり、日本全国ではどれだけの子が死んでいるのか分からないと思います。一昔前のこんにゃくゼリーより危険だと思っています。歯磨きをするのに命をかけるなんて・・・と思うのは私だけでしょうか?

 どうしても歯磨きガムをあげたいという方は必ずガムを手で持って、目を離さないようにして下さい。

 また、ペットショップやホームセンターで「ひづめ」や「アキレス腱」が売っていますが、これもお勧めしません。小型犬ならほぼ歯は折れます。大型犬でもまぁまぁ折れます。折れたら教科書的には抜歯になります。抜歯でなくとも全身麻酔をかけて歯科処置をする必要があります。歯のためにかってあげたのに歯が折れては何にもなりません。 

色々書きましたが、日々のデンタルケア(歯磨き)は大事です。しかし、すでに目に見える歯石がついている場合、歯茎が腫れている場合は全身麻酔をかけて歯科処置を行いましょう。歯石の上から歯磨きをしても、それは「歯石磨き」です。

 全身麻酔の前には血液検査とレントゲンを行って、麻酔をかけても問題ないのか判断します。100%大丈夫とは言えませんが、99.999%大丈夫と言うためです。

 そして、なぜ全身麻酔なのか・・・それはワンちゃん・ネコちゃんは人間のようにジッとしていることが出来ません。しかし使う機械は人用と同じなので、動いてしまってはむしろ危険なのです。また麻酔が無ければ、歯科処置は当然痛いです。歯医者さんに行った事のある人なら分かると思いますが、歯周ポケットのクリーニングや虫歯の治療で麻酔が利いてないと滅茶苦茶痛いです。

 

 

 巷には最近、無麻酔歯科処置というのがあるそうですが、お勧めできません。無理やり押さえつけて歯周ポケットを掃除して痛みを与えては、家で口を触らせなくなってしまいます。また痛くないように歯周ポケットを避けて表面だけをキレイにしても歯周病は良くなりません。病気を隠しただけになってしまいます。

 

 

最後は蛇足でしたが、ワンちゃんネコちゃんもその生涯の最後までおいしくご飯を食べてほしいと思っています。

 

 

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